不動産用語集

あ行

アスベスト

蛇紋石・角閃石など繊維ケイ酸塩鉱物の総称。繊維質であるため紡績することができる。引張強さが大きく、また溶融点が1,300℃程度と高く、熱絶縁性が大きいため、保温材、断熱材として利用される。また、セメントや石灰、珪藻土などと混合して断熱・保温のために吹き付けたりする。しかし、石綿の粉塵が人体に健康障害を及ぼすことが社会問題化し、大部分のアスベスト製品が代替化やノンアスベスト化されている。

アパート

英語の「アパートメント(apartment)」を略した言葉。日本では1階建てもしくは2階建ての共同住宅で、建築構造が木造又は軽量鉄骨構造のものを一般的に指している。しかし最近では2階建ての共同住宅であっても、重量鉄骨構造のものがあり、また外壁・内壁も軽量気泡コンクリートパネルなどとしているものもある。このため、マンションとアパートの外観上・構造上の区別がつきにくくなってきている。

アプローチ

道路から玄関までの通路及びその周辺のこと。一般用語の「対象に近づくこと」から玄関への近づき方、通路、となったものである。

アルコーブ

マンションにおいて、共用廊下から数メートル離れた位置に玄関扉をおいた造りのこと。

RC造

参照:鉄筋コンクリート造

一般定期借地権

借地借家法(平成4年8月1日施行)により創設された3種類の定期借地権のうちの1つ。「一般定期借地権」とは次の3つの契約内容を含む定期借地権のことである。

1)更新による期間の延長が無い。

2)存続期間中に建物が滅失し、再建されても、期間の延長が無い。

3)期間満了時に借地人が建物の買取を地主にl請求することができない。

なお、「一般定期借地権」の存続期間は少なくとも50年以上としなければならない。

一般媒介契約

媒介契約の一形式で、依頼者が他の宅建業者に重ねて媒介や代理を依頼することが許されるもの。

居抜き

店舗や工場などを、その内部の商品、設備、什器設備などを設置したままの状態で売買・賃貸すること。したがって、居抜きで購入もしくは借りた場合は、以前のままの内装や設計設備などが付帯するので、比較的早期で営業を開始することも可能である。

違反建築物

建基法又はこれに基づく命令、もしくは条例の規定に違反して建築された建築物、及びいったん適法な状態で建築されながら、その後の大規模な増・改築、用途などの結果、違法となった建築物をいう。特定行政庁は、違反建築物の建築主、工事の請負人又は現場管理者、当該建築物の所有者などに対して、工事の施工停止を命じ、又は当該建築物の除却、移転、改築、使用禁止など、当該違反の是正のために必要な措置を取ることを命ずることができる。(建基法9条) 違反建築物の売買に関する広告をする場合で、再建築が不可能な場合は「再建築不可」などの表示をしなければならない(不動産の表示に関する公正競争規約9条)。

印鑑証明

【会社】

株式会社・有限会社などの法人が、売買などの契約を行う場合には、契約書に代表者印を押印するのが通例である。このような代表者印について、その代表者印が、登記所に対して印鑑届けを行った正式なものであるということを、登記所が公的に証明した書面のことを「印鑑証明」と呼ぶ。

 

【個人】

個人があらかじめ市区町村役所において印鑑登録を行った実印について、その実印が印鑑登録された正式なものであるということを、市区町村が公的に証明した書面のことを「印鑑証明」と呼ぶ。

印紙税

不動産売買の契約書や代金の領収書など課税文書に印紙を貼り、これに印鑑などで消印することによって納める国税。税額は文書の内容と記載金額によってそれぞれ決められてる。

インテリア

本来「内部」又は「内部の」の意であるが、一般的には室内の装飾、家具調度品、室内そのものをさす。

ウォークインクローゼット

納戸のように中に人が入れるようになった大型の洋服収納スペース。

エクステリア

建物の外周りに設置される工作物などを総称して「エクステリア」と呼んでいる。

具体的には住宅の場合で言えば、門扉、塀、生垣、庭、カーポートなどのこと。

本来は、建物の外観や建物の外壁を指す言葉。

エントランスホール

入口に続く控えの間のこと。マンションでは、一般に棟の正面玄関ホールを指す言葉として使われる。

追いだき

お風呂のお湯の温度が時間の経過や入浴により低下したときに、温度を上げるためにお風呂の湯を再度加熱することを「追いだき」という。

か行

カウンターキッチン

流し台や調理台などを供えたカウンターテーブルによって、キッチンとダイニングが仕切られているものをいう。

クッションフロア

プラスチック系床材のうち、塩化ビニル系床材であって、発砲層を含んで2ミリ前後のプラスチックシートのことを「クッションフロアシート」又は「クッションフロア」と呼んでいる。「クッションフロア」は、表面積と裏打ち層の間を挟んでいるため、保温性・衝撃吸収性があり、また水にも強い。そのため脱衣所・台所の床仕上げ材として多用されている。

建ぺい率

敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)。
例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。

建物の建ぺい率の限度は、原則として、用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されている。

さ行

サービスルーム

開口部が建築基準法で定められた採光・換気の基準を満たしていない部屋。納戸扱いとなる。居室としては認められていないが、納戸・書斎・暗室など工夫次第で利用度は大きい。記号はSで表す。

敷金

建物の借主が、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するため、貸主に交付する金銭をいう。
敷金は、契約が終了した場合に、未払賃料等があればこれを控除したうえで借主に対して退去後に返還される。

システムキッチン

部屋の大きさや使い勝手に応じて、流し台やガス台、調理台を自由に組み合わせて選ぶことができるキッチンセットのこと。

借地権

建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権をいう。借地権者は地代支払いなどの業務を負うが、借地借家法は土地賃借権の登記、又は地上権の登記がなくても地上建物に登記があれば、借地権の対抗力を認め、その存続期間を定め、契約の更新を広く認め、さらに借地権の譲渡や借地転貸の場合の借地権設定者の承諾に代わる裁判所の許可や借地権者の建物買収請求権等の制度を設け借地権を強化した。借地権は、1つの財産権としての評価を受け、借地契約にあたっては、その割合の権利金が授受されることがある。

修繕積立金

管理組合が管理費とは別に共用部分や付属施設などの修繕を目的とした長期計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金銭を積み立てたものである。
管理費と同様、一般的に専有部分の専有部分の面積の割合で月額料金が定められている。

重要事項の説明義務

宅建業者は、宅地建物取引に際し、売買、交換もしくは賃借の相手方、もしくは代理を依頼した者、又はその媒介に係る取引の各当事者(以下「相手方など」という)に対して契約が成立するまでに、その者が取得し、又は借りようとしている宅地建物に関する一定の事項、すなわち私法上、公法上の権利関係・取引条件などについて書面(重要事項説明書)を交付して、宅地建物取引士から説明をさせなければならない。なお、宅地建物取引士は当該書面に記名押印をするとともに、説明をするときは、相手方などに対して、宅地建物取引士証を提示しなければならない。

浄化槽

直放流下水道の完備していない地域で水洗便所の汚水を下水に流す際に、汚水の有機物を微生物の活動によって浄化するための設備。一般に1団地1ヵ所の浄化槽を設置して共同使用することが多い。浄化槽は定期的に点検・清掃の必要がある。

セットバック

2項道路(建築基準法第42条第2項の規定により道路であるものとみなされた幅4m未満の道のこと)に接する場合において、建物を建築・再建築する際、道路の中心線から2mとなるよう敷地の一部を後退させることをいう。
なお、セットバックした部分は道路とみなされ、建物を建築することはできない。

専属専任媒介契約

媒介契約の1つで、専任媒介契約に自己発見取引の禁止の特約(依頼者は媒介を依頼した宅建業者が探索した相手方以外の者と、売買又は交換の契約を締結することはできない旨の特約)を付した契約である。一方、媒介契約を締結した業者は、媒介契約の有効期間を3ヶ月以内とすること、依頼者の申し出がないと期間の更新ができないことなどのほか、1週間以内に1回以上の業務処理状況について報告すること、媒介契約の締結日から5日以内に指定流通機構に当該物件に関する情報を登録することなどが義務付けられている。

専任媒介契約

媒介契約の1つ。依頼者は他の業者への依頼が禁止されるが、専属専任媒介契約と異なり、自己発見取引は可能。宅建業者には2週間に1回以上依頼者に業務の処理状況を報告すること、媒介契約締結の日から7日以内に指定流通機構に当該物件に関する情報を登録することなどを義務付けられている。

専有部分

マンションなどの区分所有建物の区分所有権の対象となる部分。バルコニーや専用庭は居住者が専用に使用しているが、非常時の避難通路になるため専有部分に含めない。このため譲渡したり、勝手に改造することはできない。

た行

対面式カウンターキッチン

カウンターキッチンのうち、流し台や調理台などがカウンター側に設置されているタイプのもの。

ダイニングキッチン

食事室兼台所で、DKと記号化されている。ダイニングキッチンは日本住宅公団(現住宅・都市整備公団)が発足した当時、狭い住宅で「寝食分離」を進めるために考案された住居様式。

団体信用生命保険

住宅ローンを借りる人が対象の生命保険のこと。ローンを借りた人が、返済途中に死亡した場合(または所定の障害状態になった場合)、保険金がローンの残債の返済に充てられ、それ以後の返済は不要になるという仕組みだ。「団信」または「団信保険」の略称でも呼ばれている。

団体信用生命保険の保険料は、ローン金利に含まれるケースが多く、返済とは別に保険料として支払うことはない(※)。

民間ローンは団体信用生命保険への加入が義務付けられる。一方、【フラット35】は、健康その他の理由で団体信用生命保険に加入しない場合も、借り入れが可能だ(この場合、保険料分の金利が引き下げられる)。

なお、住宅ローン商品の多くは、例えば三大疾病により所定の状態になった場合などを対象にしたオプション保険(付帯保険)も用意している。オプション保険は有料で、その保険料に応じて金利が引き上げられるか、保険料を別途支払うことになる。

※【フラット35】の団体信用生命保険は、2017年10月1日以降の内容。2017年9月30日申し込みまでは任意加入で、返済とは別に年1回保険料を支払うものだった。

地上権

他人の土地において、工作物又は竹木を所有するため、その他落ちを使用する特権をいう。契約によって設定されるのが原則である。建物所有を目的とする地上権は、借地権として借地借家法の保護を受ける。地上権はその譲渡・転貸が自由であることなど、賃貸借と比較して借地権設定者に不利益なため、わが国では土地利用契約の殆どが賃貸借契約であると言われている。地上権は、例えば地下鉄又は高架線などのため、地下又は空間にも設定することができる。このような権利は「区分地上権」と呼ばれている。

仲介手数料

宅地建物取引業者を通して不動産を売ったり買ったり、あるいは貸したり借りたりする場合に、媒介契約にもとづき、宅地建物取引業者に成功報酬として支払うお金のこと。
媒介手数料(媒介報酬)ともいう。

鉄筋コンクリート造

SRC(steel reinfoeced concrete)造ともいう。鉄筋で骨組みをつくり、その周りに鉄筋コンクリートをかぶせて主要な構造部分を造る。強度に優れ、高層住宅、高層建築に多く用いられている。

鉄筋コンクリート造

RC(reinfoeced concrete)造ともいう。鉄筋は引張力に強く、コンクリートは圧縮力に強い両方の利点を生かし、鉄筋でコンクリートを補強した構造。高層になるほど下層の柱・梁を太くする必要があり、コンクリートが重くなるので中層の建物に用いられることが多い。

鉄骨造

S(steel)造ともいう。構造上の主要な部分に、形鋼、鋼板、鋼管などの鋼材を用いたもの。建物を支える構造部分が軽量に仕上がるので、高層建築に向いている。

テラスハウス

2階建ての連棟式の共同住宅。1戸ごとに2階建ての内容を持ち、前面に庭(テラス)が設けられているためこの名称で呼ばれる。

ディスポーザー

生ごみを細断・破砕する装置。流しの排水溝下部に取り付け、流れ落ちてくる生ごみをカッターで破砕、水とともに下水道に流す。

ディベロッパー

都市開発、都市再開発、大規模な住宅地・別荘地開発に携わる企業体を指す。マスタープランをもって計画的に都市づくりを行っていくもの。公共の企業体と区別するため、開発型の不動作業者を一般に「民間ディベロッパー」とも呼ぶ。

登記簿

私法上の権利の得喪・変更など関係事実の存在を公示かつ保護するため、一定の事項を記載した公の帳簿をいい、不動産登記簿、船舶登記簿、商業登記簿がある。

な行

納戸

もともとは屋内に設けた衣類などを収納する部屋という意味であるが、不動産広告では採光のための窓がない(又は窓が小さい)部屋のことを「納戸」と表示する。

2世帯住宅

親の世帯と子の世帯が1戸の住宅に同居する住宅形式。親・子・孫が同居することから3世代住宅とも呼ばれる。同一の住宅の中に老人室が設けられる完全同居型、トイレや台所などが独立しているが、その他は共用部分となる共用型、入口を含め2世帯が完全に分離している分離型などに分類される。

は行

ハウスクリーニング

洗剤や薬品を使い、床・壁・柱・天井などマンションや戸建ての住宅をまるごとクリーニングすること。

フリーレント

家賃が一定期間無料になること。広告などに「○カ月フリーレント」の表示があれば、「○カ月分の家賃が無料になる」ということになる。フリーレントの期間は1カ月とする物件が主流だが、2カ月以上の物件も見られる。

フリーレント物件は賃料値引きの一形態で、賃貸住宅入居時の初期費用を抑えられるメリットがある。ただし、「契約1年以内に解約する場合は賃料1カ月分の違約金を払う」など、一定期間以上住まない場合は退去時にフリーレント分の支払いが必要になる物件がほとんど。このため、短期間だけ住む予定の人には向いていない。また、賃料自体が周辺相場に合っているかなど、そのほかの条件も確認して選ぶことが大切だ。

ま行

前家賃

賃貸契約の際にあらかじめ翌月分の家賃を支払うことです。住宅等の賃貸借契約時には、敷金、礼金などの諸費用とともに、翌月分の家賃も支払うのが一般的です。

契約した月中に入居し、家賃が発生する場合は、入居日からその月末までの家賃を日割り計算した金額と、翌月分の家賃を一緒に支払います。例えば、9月初めに契約して月途中の15日に入居する場合、「9月の残り15日分+10月分」の家賃を契約時に支払うことになります。

なお、家賃が発生する時期を「契約日」にするのか「入居日」にするのかは、契約前に借主と貸主の話し合いで決めます。このため、賃貸住宅を探す場合は、入居のスケジュールについても早めに不動産仲介会社に相談しておくと安心です。

間口

土地と道路が接する長さのこと。

や行

ユニットバス

浴槽、トイレ、洗面所が一体化された浴室のこと。防水性の高いプラスチックなどで成形され、現地施工の手間が少ないためにマンションなどの量産化住宅に多く採用されている。

ら行

リノベーション

新築を除く住宅の増築、改装・改修、模様替え、設備の取り替えや新設などの改造工事の総称。リフォーム、リモデルなどとも。既存建物の耐震補強工事もリノベーションの一種である。

礼金

建物の賃貸借契約を締結する際に、借主から貸主に対して、謝礼として支払われる金銭をいう。

将来契約が終了し、退去する際にも借主に返還されない。

わ行

分かれ

不動産業界で使われる用語の意味としては、不動産取引(主として売買)の媒介報酬を配分すること、あるいはその際のルールをいう。1つの取引に対する媒介報酬は、売り手と買い手が支払う報酬の総額であるが、複数の宅地建物取引業者が取引に関与した場合には、その配分を決めなければならない。配分についての決まったルールは無いが、取引にあたっての貢献度に応じて配分されるのが通例である。